頭の体操

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妊娠生活について<前編>

ちょうど1年前、GW初日、産婦人科へ行き妊娠していることを医師から告げられた。

この1年、いろんなことがあった。

どんな妊娠生活だったか、振り返ってみようと思う。

 

妊娠がわかったとき

わりと生理は定期的に来ていたので、予定日より遅れて、妊娠しているのかな、と様子を伺っていると、結局生理が来て、「あぁなんだ違った」と思うことが、一、二度あった。

それまでは、万が一妊娠しないように、避妊に気を使っていたけど、いざ赤ちゃんが欲しいと思ったときにはそんな簡単に妊娠ってしないもんなんだなーと思った。

まったく授からないのであれば、検査とか不妊治療とかやるのもアリだよね、と考えていた頃。

またまた生理が遅れて、もしかしてと思って、仕事帰りに駅前の薬局で妊娠検査薬を買って帰った。

いろんな種類があって、迷ったけど、どれも「99%以上当たります!」みたいなこと書いてあったから、一番安いやつを買った。

 

旦那の帰りを待ちきれず、帰って一人でひっそりと検査してみたら、陽性だった。

なんか、涙が出てきた。

まったく気配もなく、自分の体の中に自分と別の命が宿っている。

それが不思議で、嬉しくて、むずがゆくて、先のことがちょっぴり不安で、でも嬉しかったんだと思う。よくわかんない感情だったけど。

 

それからさっそく、週末に産婦人科に行って、クールな先生に「間違いなく妊娠してますね」と言われた。

その時は、ほっとした。

そして、出産に向け、検診のための通院生活が始まった。

 

ちなみに産婦人科選びは、そんなに真剣にやらなかった。

自宅近くに3つあったけど、1つは以前子宮がん検診で訪れたときに、受付の方の対応があまり好きじゃなくて候補から外した。残る2つのうち、無痛分娩を行っている方を選んだ。それだけ。

 

妊娠初期

GWは、予定通り旦那の実家のある熊本まで遊びに行った。いつも通り車で。

名古屋から熊本まで、いつも車で行くと片道14時間くらい。

まぁ、旦那と運転交代しながら、アルバム20枚分くらい、と思えばそんなに長いと思わないんだけど、今回ばかりは行く前に親に心配された。

車の揺れや長時間移動の疲れで、流産とかにならないか、心配らしい。

私はまったく心配していなかったので、なるほどと思って、兵庫で宿を取って、のんびり行くことにした。

熊本でもなるべく安静に過ごし、帰省は無事に終わった。

私は熊本の空気や人柄が大好きなので、しばらく行けなくなると思うと、寂しくなった。

 

それから5月は、毎年行っている音楽フェス、森道市場へ行った。もちろん2日参加。

しかし今年は2日目が土砂降りだった。

今思うと、ほんと妊婦はこんな危険なことをしてはいけない。

レインコート、マウンテンパーカ、ポンチョを羽織ってもずぶ濡れ、長靴を履いていても足は水浸し。

体温が下がっていくので、ほとんどショッピングモールで休憩しながら過ごした。(これができるのが森道のいいところだよね)

でも、土砂降りの中のサニーデイ・サービスと、東郷清丸は、本当に良かった。。

いやでも、ダメです、妊婦は、雨フェスは危険です。絶対。たぶん。

 

切迫流産

迎えた6月の私の誕生日、旦那に有休を取ってもらって、いつも通り検診に行った後、誕生日プレゼントを買いに行く予定だった。

実はその前日あたりから、少し出血があった。

でも何も痛くないし、そんなに心配していなかった。

そしたら、先生に「切迫流産です。しばらく仕事も休んで自宅安静してください」と言われた。

突然の診断に、そもそも切迫流産の存在すら知らなかった私は、「流産しちゃうってこと!?」と焦ったが、「流産と決まったわけでなく、このままだと流産の恐れがある状態」と教えてもらって少し安心した。いや心配だけど。

 

そしていきなり仕事を休むのも、不安でしかなかった。

それまで私は上司1人にしか妊娠の報告をしていなかった。

上司と相談して、まだ何があるかわからないので、他の人への報告は、安定期に入ってから(7月以降)にしよう、ということになっていた。

そしてこの診断。すぐに上司に連絡をして、翌日から休むことになった。

 

休むことになった、と簡単に書いたけど、法人営業をしていた私は、現場対応や事務作業をすべて回りの人たちに任せることになった。引き継ぎも何もなく、復帰時期も未定なので、本当に迷惑をかけた。

家では、会社携帯を手に握りながらベッドで横になり、お客様対応をしては、職場の人に指示を出して、、なんて、休んでいるのかどうなのかわからない時も多々あった。在宅勤務ができればいいのにとこんなに思ったことはなかった。(会社に制度はあるんだけど、事前申請等準備をしていなかったのでいきなりはできなかった)

バタバタしながら、なんとか切り抜けた。

 

一週間後に病院に行って、「まだ出血止まってないので、休んでて下さい」と言われることを繰り返すこと、三週間。

この間に、職場の人たちは妊娠していることに気づいたようだった。こんなことなら、もっと早く伝えておけばよかった。

けれども、誰も文句を言わず、ただ心配してくれて、みんな(職場の人のみならず、お客様まで)の優しさが本当に身に染みた。

「家族」「友人」以外の存在からの励ましがこんなにも嬉しいものだとは思わず、働いていて良かったと心の底から思った。

 

ちなみに自宅安静というのは、先生からの指示だと家事も禁止。食事、トイレ、入浴以外は横になっておくこと。

家事はすべて旦那に任せ、親が買ってきてくれた惣菜や、旦那が作りおきしてくれたごはんを食べた。

しかし、体はどこも痛くはなく、元気なのである。

人生で一番暇で苦痛な時間を過ごした。

どうぶつの森を始めて、出掛けられない自分の代わりに、釣りや木の実を集めて楽しんだ。

タブレットを使ってAmazon primeにある映画を観まくった。

一度だけ、おとぎ話とアナログフィッシュのライブを観に行った。

そうこうしているうちに、仕事復帰ができた。 

三週間ぶりの出勤は、単純に嬉しかった。

職場が居場所になっていたことに気づけた。

 

切迫流産の原因は、不明といわれている。

ちなみに私は妊娠生活を通じて、つわりも無かったし、食欲も味覚も嗅覚も何も変わらなかった。それで油断して、普通に過ごしてしまったのがよくなかったのかもしれない。仕事中も、よく小走りとかしてた。

おなかの中にいる赤ちゃんが、「苦しいよ!ママ、ちょっと休んで!」っていうサインを出してくれたのかもしれない。

この後は無理をしないように気を付けるようになった。(遅い)

まぁ、とりあえず治ってよかった。

 

みなさん、妊娠初期はおなかも目立たないし油断しがちかもしれないけど、とっても大事な時期なので、気を付けましょう!

 

長くなったので、中期、後期は後編に書きます。

おしまい。