最近の家族の愛読書について
息子が4、5ヶ月になった頃から、息子の絵本を借りに、二週に一回程度で近所の図書館に通っている。
わたしはなかなか本を読む余裕がないので、基本的には息子用の絵本を5冊借りて終わり、なのだが、最近はちょこちょこ自分が気になる本を借りられるようになってきた。
さらに先日は旦那と三人で図書館に行く機会があり、連れていくと、旦那も読書熱が再燃してきたらしい。
ということで、今日は我が家三人のいまの愛読書(?)のご紹介。
息子のお気に入りの絵本
これまで、息子には20冊くらいの絵本を読み聞かせてきた。
0才なのでもちろん、ストーリー性のあるものではなくて、言葉の響きが面白かったり、色や絵がはっきりしているものを読み聞かせる。
はっきり言うと、いまの息子に、見せるだけで毎回絶対笑う、超お気に入りの絵本なんてない。
帯に、「あかちゃんが、ぜったいわらうんです」って書いてあった某有名絵本も、まだ全然笑わない。
単純に月齢が上がるにつれて、絵本の面白さもわかるようになるんだろう。
じゃあ、まったく見もせず、笑いもしないのかというと、そうでもない。
あまり笑いはしないが、ぜったいに目を離さないのがこちら。
東大の方が研究して作られただけあって、本当に目を離さない。これはすごい。
繰り返される「もいもい」って言葉の不思議な響きは、大人にも面白い。
ちなみに、絵本を読み聞かせて、息子を笑わせるのは、わたしよりも旦那の方が上手。
なぜかというと、旦那は、歌うように、(自分で勝手に作った)メロディーとリズムにのせて絵本を読む。(へんなラップみたいになってることが多い)
あと、オーバーリアクションがすごい。
だから、よく息子も笑う。
で、息子にウケる確率が高い絵本がこれ。
いろんな色のじどうしゃが現れるだけで、めちゃくちゃシンプルな言葉と絵なんだけれども、旦那が読むと、おおきいじどうしゃが現れるときに笑う。(ことが多い)
好きなのかなぁ。
あと、これもいいかんじ。
たくさんの鳴き声と、ディックブルーナの描く動物が次々と出てきて、息子も結構釘付けになっている。
本物の動物も見ずに絵本を見て、赤ちゃんはどうやって今後イラストの動物と本物の動物を結びつけていくんだろう…という不思議な気持ちになってくる。
とくにブルーナの描く動物はシンプルすぎるのに、特徴を掴んでいるのが、本当にすごいなと思う。
つかまり立ちをマスターした息子は、絵本の棚に近づいては触っているので、モノ自体に興味はあるようだ。
これからも反応の良い絵本を探していきます。
わたしが気になった本
なんとなく図書館で気になって読んだ本を挙げる。
育休中なので、自然と「ワーママ」という言葉には反応するようになったが、働き続けることを選択した以上は、大変な境遇も受け入れる覚悟ではある。
それは、出産、育児というわたしの人生の大きな転換期に、「一旦会社をやめる」選択肢と、「会社をやめずに働き続ける」選択肢があったときに、後者を選んだからであって、前者と後者にはメリット、デメリット、違いが存在することは容易に想像がつく。
でもこの本のタイトルは「働く女子のキャリア格差」であって、働き続けた人の中の格差という視点が面白そうだと思って読んでみた。
印象に残った内容を挙げると、復帰後の職場での問題はミスコミュニケーションから生じること、ワーママサイドはマネジメント思考をつけることが望ましいこと、マミートラックからの格差を防ぐにはフルタイムでの復帰が望ましいこと、などなど。
読了したが、詳しく格差を描いた内容ではなく、わたしにはあまり参考にならなかった。
(「知らなかった!目から鱗だ!」となる本ではなく「それはそうだろうな」と想像がつく内容だったため)
そもそも。
ワーママって、便利な言葉なのでひとまとめにされがちだが、人によって全然違うと思っている。
職種、働いた年数、正社員か否か、時短を取りやすい環境か否か、職場と家の距離、旦那が家事に協力的か否か、自分の体のタフさ、子供の体のタフさ、保育園の距離、核家族か否か、実家が近いか否か、管理職を目指すか否か、仕事にやりがいをどこまで求めるか、そもそも何のために働くのか。
当たり前だが、その人の環境によって、仕事と家庭のバランスに対する考えは異なるはずである。
フルタイム復帰ワーママは凄い、専業主婦は楽をしている、とか、わたしは微塵も思わなくて、どっちが正しいとか、ない。
タイトルにある「働く女子」って、いろいろだから、一概に言えない。それ以上でもそれ以下でもない。
でも、この作者の描く「働く女子」像に自分が近いならば、参考になるかも。と思った。
旦那のお気に入りの本
わたしと旦那との会話は、3割が音楽の話(誰の新譜が良かったとか、誰のライブがどうだったとか、どのフェスのラインナップがどうだとか)、2割が子どもの話(今日も可愛かったとか、何ができるようになったとか)、1割が仕事や家の話、そして、3割が社会の話(ニュースでやってる事件がどうだとか、政治がどうだとか、どこの企業がどうだとか、教育がどうだとか、格差がどうだとか)、1割その他、みたいな感じだとおもう。
で、なぜか最近急に、日本社会も他人事ではないといって、イギリスの格差社会に興味を持ち始めた旦那。二冊の本を面白い面白いと言いながら読んでいた。
子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
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イギリス社会の講義、大学で聞いてたのになんも覚えてないから、ちゃんと聞いておけばよかったなーと思いつつ、わたしも『子どもたちの階級闘争』を読んでいる。
カバーは暗くて難しそうだけど、上流・中流・労働者階級の枠組みと、子どもたちの姿、親、保育士の視点がミクロに描かれてて、スッと入ってくる本なので、内容はとっても面白い。
政策ってこんなにダイレクトに生活に影響を及ぶすんだ。
って、改めて思った。
チャヴは難しそうな本なので、旦那の感想を楽しみにしていよう。読みながら結構衝撃は受けていたようだけど。
おしまい。