頭の体操

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『基地の街にロックは流れて』

NHKのドキュメンタリー番組、『基地の街にロックは流れて~嘉手納とコザの戦後史~』を観た。

知らないことがたくさん。まぁそれはもちろんそうなんだけど。またひとつ、沖縄を深く知れたので、良い機会だった。

 

内容は、このブログに細かく書き起こされています。若干違うところもあるけど。

月の光で澄み渡る 「基地の街にロックは流れて~嘉手納とコザの戦後史~」

 

まず知らなかったのが、嘉手納基地で働くために人が集まったのは知ってたけど、八重島や宮古島などの離島からも、人が集まっていたこと。それだけ、沖縄戦を生き延びた人々が困窮し、職を得られる場所が嘉手納基地付近だったということ。その役割の大きさを認識。

八重島には特飲街という、性犯罪を減らすために公認で売春が行われていた地域があるということ。

離島も観光地として人気だけど、そういう背景があったと知って行くのと知らずに行くのは、感覚変わるよね。

 

それから、コザに現れるアメリカ兵。年間1000件ほどの犯罪を犯していた(しかもアメリカに守られ罰せられない)面はよく知られるものの、ベトナム戦争が進むにつれ、やせ細り笑わなくなっていったこと。傷ついた仲間を見ながら、自分は明日戦地へ飛び立てば死ぬかもしれぬい、という思いの中、ライブハウスでリクエストした曲を、どんな表情で聴いていたんだろうか。

アメリカ兵の中にも、沖縄で反戦、平和を訴える人が出てきて、基地撤退を訴える沖縄人と共に活動をしたことがある事実も、初めて知った。

 

あとは、言葉だけ知っていた「コザ騒動」。

怒りを爆発させた沖縄人が、コザの道路で、アメリカの何十台もの車をひっくり返し、火を放った騒動。
人々の気持ちや政治背景を追いながらこの騒動を見ると、とても意味があったことだし、タイミングも納得でしかない。

 

Coccoのナレーションも良くて、途中で流れるお爺さんが三線を弾き歌う映像に、胸が締め付けられた。やっぱり沖縄に、この楽器は必要だったんだなぁと改めて感じた。この番組、月間ギャラクシー賞取ってるみたいです。

 

今、目まぐるしく色々なことが周りで起こっているように、どの時代、どの地域にも、色々なことが起こっていて、その時には必ず様々な世代、立場の人がいる。という、至極当たり前のことを、最近しみじみと噛み締めているというか、考えている。

自分の周りの世界は、決して当たり前、スタンダードじゃない。いつどこで、全く違う背景を持った人と接するのかわからないけど、その時に、相手の背景を理解出来るようにはなっていたい。そのためにある程度教養を持っていたい。という気持ちがムクムク湧いている。

みんなはどうなのかな。そういう社会の話ができる人、旦那以外、最近あんまり会わないけど。