頭の体操

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子育て観をめちゃめちゃ変えた本について

子育てが始まって一年が経過した。

有難いことに、いまのところ子育てに関して大きな悩みはない。

妊娠中ですら、ろくに情報収集もせずに子育てのイメージがわいていなかったが、何とかなるもので、毎日大変か楽しいかといわれたら、いまのところ楽しい。(これは多分私の楽天的な性格と、息子の生まれもったおおらかな性格による)

 

保健センターでの健診後に声をかけられたのがきっかけで、月に一回、市役所で開かれている子育て勉強会に参加している。(ほんとは月二回開催しているが)

 

そこでは、主に学校などで仕事をしている心理カウンセラーなどがまず講演をして、その後は小さなグループに分けられて座談会、という流れで進められる。各々子育てや家庭に関する悩みを打ち明け、アドバイスを貰っている。(お兄ちゃんが弟に優しくしない、だとか、義母が苦手、だとか、父親が急に子育てに厳しくなった、だとか、、)

 

私はまだ悩みがないので、適当に思い付いたくだらない質問をしては妥当な回答を貰ってやり過ごすのだが、年齢が上がるとこんな悩みが生まれるんだ、という予習を兼ねて参加している。

 

聞いていると、みんな、毎日の子育てに必死で、子供に懸命に向き合っていて、それでも自分のやり方が正しいか不安で、聞いた話を参考にしてみて、試行錯誤…しているんだと思う。いまは悩みがなくても、私も数年後にはそうなるのかもしれない。と、思う。

 

でも、参加の回数を重ねるごとに、なんで子育てって、そんなに間違いを恐れないといけないの?正解があるの?母親の話を少し聞いただけで適切なアドバイスができるものなの?と、悶々としてくる自分がいる。これも、私のちょっと尖った性格のせい。

 

とはいいつつ、正しい子育てというテーマは、親が悩み抜く永遠のテーマで、そうでなければ巷にこんなに子育て本や教育ビジネスは存在しない。

 

わかっちゃいるけど、何だかすっきりしないなぁーというときに、たまたま図書館で見つけた本が、目から鱗な内容だったので、記録しておく。

 

世界一幸せな子どもに親がしていること
 

世界一幸せな…とか言われると、ちょっと胡散臭いタイトルだなぁーと思ってしまうけど、統計的に幸せだと感じる子供が最も多い、オランダの子育て事情について書かれた本。(著者の出身のイギリス、アメリカと比較されているのがわかりやすい)

これは出産前の人から、思春期の親まで、幅広く読める本。できれば出産前に読んでほしい。たぶん、子育てにすごく前向きになれるし、頑張らなきゃと覚悟してたとしたら肩の力が抜けると思う。

 

しばしば海外の子育てと日本の子育てを比較して、良い面を取り入れるのは結構なことだが(グッズ含めて)、そもそもの風土や学校制度が違ったりすると、結局日本のやり方でやるしかないなとなって、隣近所の家族やSNSで見た家族と比較してしまい視野が狭くならないだろうか。

 

なんかそういうの、ほんとめんどくさい。

 

決して過保護にならず、おおらかに、子供を信頼する。それだけのことができたら、子供への接し方も、子供の育ち方も、大きく変わるはず。私も今後肝に命じよう。

 

過保護って、もしかしたら大人が大人になりきれてないのかもなーとか思い始めたときに、これまた最高な本に出会えた。

 

大人問題 (講談社文庫)

大人問題 (講談社文庫)

 

 

1996年に書かれた本というのにまず驚き。

この本に書かれた内容を、とくに親や教育者たちが読んでくれてたら、もっとマシな社会になってるはずなのに、20年経ってもなーんにも変わってないんだな~!

子育てを見直すなら、子供に対する大人の態度、価値観を見直すべき。偉そうに子供に指図できるほど、大人の感覚って正しいの?そんなわけないよな、って気持ち、持ち続けたい。

 

最近、絵本作家の五味太郎さんの、本を読むのにハマっている。絵本に子供に向き合ってきたからこそ持っている感性は、とっても私にストンと落ちてくる。

 

しあわせになりたい研究

しあわせになりたい研究

  • 作者:五味 太郎
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2003/08/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

これも面白すぎて一瞬で読めた。

有名な童話をテーマに、しあわせを掘り進めるだけの本。シンデレラの話をひとつ取っても、いろんな見方ができて最高に面白かった。

 

というわけで、これらの本を読んだ結果、とくに悩みのなかった私はさらに肩の荷が降り、一層悩みから遠退きそうになった。

お互い一度きりの人生だし、悔いのないようにやってあげよう、とは気張ってたけど、

もうなんか、好きにすればいいや。

と、思った。笑

それより、自分のことを考えるのが大事なのでは。ということで、自分を大切に~。

 

おしまい。